戦友諸君

常に向上心を持ち、勝利という目標を見失わず、仲間と力を合わせて戦う我々を誇りに思う。
我々はこれまで、敗れることもしばしばではあったけれども、苦境に際しても怯(ひる)まず、
そのたびに劣勢を跳ね返し勝利を掴んできた。
我々の特質であるこの強力な武器に、これからもさらに磨きをかけてゆこうではないか。


周囲に目を転ずれば、敵勢力の衰退あるいは充電、新勢力の旗揚げなど、
戦史にまた新たなページを開かんとする胎動を感じる。云わば、今は過渡期である。
こういう時にこそ、冷静でなければならない。安易に戦場を求め、一時の発散で満足するべきではない。
戦場を求めるなとは言わない。向上心を発揮し、成果を持ち帰ってきて欲しい。
また、敵情を想像することは自由だが、それを揶揄することに建設的な意義はない。
敵の事情は敵に任せておけばよい。敵の事情にまで我々が振り回される必要はない。


いずれ「その時」は来る。「その時」に持てる力の最大限を発揮できるよう、我々にできることを着実にこなしていくべきだ。
仮に暇防衛であったとしても、常に準備を怠りなく、いつでも戦える体制を整えておくことが我々の勝利であることを信じようではないか。
敵がどんな戦術をとってきたとしても、精神と装備が万全であれば、何も恐れることはない。敵は自ずと敗退していくだろう。


私は誇り高き戦友諸君を信じ、私に期待される役割を十全に果たしていく所存である。